KOYA › 学びの選択肢 › 不登校の子と向き合う保護者に。読んでおきたい本

不登校の子と向き合う保護者に。
読んでおきたい本

「まず何を読めばいいか分からない」という保護者の方向けに、不登校に関する本を目的別に整理しました。順位をつけたランキングではありません。状況を理解する・子どもとの関わり方・進路や学び方・親自身の気持ち、という4つの目的ごとに分類しています。

公開: 2026-09-15 最終更新: 2026-09-15 執筆: KOYA(コヤ)

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このページの選定基準

紹介する本は、次の基準で選んでいます。どれか1冊が「一番おすすめ」というランキングではなく、目的別に整理したリストです。

先に一つだけ言っておくと。 「合う本」は家庭によって違います。ここでの分類は目安です。気になるカテゴリから、気になる1冊を手に取ってみてください。

状況を理解する本

まず「今、子どもに何が起きているのか」「なぜ増えているのか」を、専門家の立場から整理した本です。

不登校のあの子に起きていること

高坂康雅(ちくまプリマー新書、筑摩書房、2025年7月)

著者は和光大学現代人間学部心理教育学科教授、公認心理師。増え続ける小中学生の不登校を背景に、子どもの気持ち、親の孤立、家庭での過ごし方、学校との相談、居場所、その先の進路まで、7つの章で不登校の全体像を整理しています。

こんな方に: まず「何が起きているか」を一冊で把握したい/専門家の視点で全体像を知りたい

子どもの不登校が心配になったら知りたいことが全部のってる本

小林正幸 監修(主婦の友社、2026年4月)

監修は東京学芸大学名誉教授(教育心理学)の小林正幸氏。最初の心のケア、家を安心できる場所にする工夫、出席扱い制度、フリースクールや通信制高校といった学びの選択肢まで、Q&A形式で幅広く整理したガイドです。

こんな方に: 何から調べればいいか分からない/最初の1冊としてQ&A形式で全体を知りたい
Amazonで詳細を見る → A5判・192ページ
出席扱い制度そのものの条件・手続きは不登校でも「出席扱い」にできる制度、教育支援センターについては教育支援センター(適応指導教室)とはで詳しく扱っています。

子どもとの関わり方を考える本

「見守る」だけでいいのか、具体的にどう声をかければいいのか、日々の関わり方に焦点を当てた本です。

不登校「見守る」だけで大丈夫?―家庭でできる10秒・30秒・3分カウンセリング

半田一郎(ほんの森出版、2025年4月)

著者は公認心理師・臨床心理士。「見守る」だけで良いのか迷う保護者に向けて、日常の中でできる短い声かけや関わり方を、場面別・時間別(10秒・30秒・3分)に整理した実践的な内容です。

こんな方に: 「見守る」の先に、具体的に何をすればいいか知りたい

不登校からの回復の地図

明橋大二(青春出版社、2025年9月)

著者は精神科医(心療内科医)で、児童相談所の嘱託医も務め、30年以上にわたり不登校の親子支援に関わってきた立場から執筆。子どもの心の動きを回復の段階として捉え、焦らず見守るための考え方を解説しています。

こんな方に: 子どもの今の状態が、回復のどの段階にあるのか知りたい

「学校に行きたくない」と子どもが言ったとき親ができること

石井志昂(ポプラ新書、2021年8月)

著者は不登校の専門紙「不登校新聞」編集長。自身も中学2年から不登校を経験した当事者として、また長年の取材で見てきた数多くの事例をもとに、子どもがそう伝えてきたときに親にできる関わり方をまとめています。

こんな方に: 当事者本人の視点も踏まえた関わり方を知りたい

進路・学び方を考える本

学校以外にどんな学び方・進路の選択肢があるのかを扱った本です。通信制高校そのものの仕組みや学費は、KOYAの各ガイド記事もあわせてご覧ください。

不登校でも学べる 学校に行きたくないと言えたとき

おおたとしまさ(集英社新書、2022年8月)

著者は教育ジャーナリスト。フリースクール、通信制高校、ホームスクールなど、学校以外の学びの場を取材し、「学校に行かなくても学びは続けられる」という選択肢の広さを紹介しています。

こんな方に: 学校以外にどんな学び方の選択肢があるか、まず視野を広げたい

NPOカタリバがみんなと作った 不登校―親子のための教科書

今村久美(ダイヤモンド社、2023年2月)

著者は認定NPO法人カタリバ代表理事。不登校支援の現場に長年関わってきたNPOが、当事者家族の声も交えてまとめた実践的な一冊。行き渋り始めたときの初期対応から、学校・相談機関との関わり方、進路の選択肢まで扱っています。

こんな方に: 進路の選択肢も含めて、体系立てて理解したい
通信制高校の仕組みや学費については不登校からの通信制高校・通信制高校の学費は結局いくらか、中3の時系列は中学で不登校のまま、高校はどうなるのか、費用を抑えたフリースクールの選択肢はフリースクールの費用相場でも扱っています。

親自身の気持ちと向き合う本

子どもへの対応だけでなく、保護者自身の孤立感やしんどさに向き合った本です。

誰にも頼れない 不登校の子の親のための本

野々はなこ(あさ出版、2025年2月)

著者は公立高校教師を30年務め、自身も2人の子どもの不登校を経験。教育現場での経験と、親として不登校を経験した実感の両方から、孤立感を抱えやすい保護者に向けて書かれています。

こんな方に: 「誰にも相談できない」と感じている

きょうだい不登校 「学校に行きたくない」を連鎖させない家族のあり方

山本りか(明治図書出版、2026年8月)

著者は「明るい不登校」代表で、自身の3人の子どもの不登校経験をもとに活動。一人の子の不登校が、きょうだいにも広がっていく「きょうだい不登校」という状況に焦点を当て、どの子も後回しにしない家族のあり方を、当事者としての経験から綴っています。

こんな方に: きょうだいがいる家庭で、家族全体のことも考えたい

選ぶときに気をつけたいこと

よくある質問

本を読む時間がないときは?

最初から通読しなくても構いません。今の状況に近いカテゴリ(状況を理解する/子どもとの関わり方/進路・学び方/親自身の気持ち)を1つ選び、その中の1冊の目次から気になる章だけ読む、という進め方でも十分です。

子どもに読ませる本ですか?

このページで紹介しているのは、基本的に保護者向けに書かれた本です。子ども自身に読んでほしい場合は、渡す前に内容が今のお子さんの状態に合うか、保護者の方が先に目を通しておくことをおすすめします。

どれか1冊だけ選ぶなら、どう選べばいいですか?

順位はつけていないため「これが一番」とは言えません。今いちばん知りたいこと、たとえば今の状況を理解したいのか、子どもへの接し方に悩んでいるのか、進路が気になるのか、親自身がしんどいのか、に近いカテゴリから選ぶのがおすすめです。

価格が書かれていないのはなぜですか?

書籍の価格は改版・重版などで変わることがあるため、このページでは価格を表示していません。最新の価格は、リンク先のAmazon商品ページでご確認ください。

つらさが強いときは、本より先に休養と相談を。
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