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高卒認定と通信制高校、
どちらを選ぶか比較
「高卒認定を取れば高校を卒業しなくていい」と考えている方もいますが、2つはゴールが違います。取得できる資格の違い、大学進学・就職での扱い、費用と期間の考え方を整理し、今の子どもに合う方を選ぶための材料を用意しました。
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2つは何が違うのか(結論)
結論から言うと、高卒認定試験は「高校を卒業した人と同等の学力があると認められる国家試験」であり、合格しても最終学歴は「高等学校卒業」にはなりません。一方、通信制高校は在籍して卒業要件を満たせば「高等学校卒業」という最終学歴そのものが得られる学校です。「資格として何が欲しいか」で、最初に選ぶべき道が変わります。
高卒認定は「高校の代わり」ではなく、「大学入学資格などを得るための試験」という制度です。通信制高校への転入・進学を迷っている段階で、高卒認定だけを目的化すると、選択肢を狭めてしまうことがあります。
公式サイトに移動します。資料請求・体験の申し込みは内容を見てから決められます。
高卒認定試験とは何か
高等学校卒業程度認定試験(高卒認定、旧・大学入学資格検定)は、文部科学省が実施する国家試験です。受験する年度の終わりまでに満16歳以上になる方が対象で(すでに高校を卒業した方などは対象外)、高校に在籍しながらの受験もできます。試験は年2回実施されており、2026年度は8月と11月に予定されています(実施回数・日程は年度により変わるため、最新は公式サイトで確認してください)。
2026年度(令和8年度)第1回試験からは、試験科目に新しく「情報」が加わりました。これにより、合格に必要な科目数は理科の科目の選び方によって9科目から10科目になっています。試験科目を免除できる高等学校の科目・単位数は入学年度によって異なるため、科目数や免除の詳細は、出願時に文部科学省が公表する最新の受験案内で必ず確認してください。
受験料は受験する科目数によって変わります。具体的な金額は年度ごとに文部科学省が公表する受験案内に定められているため、出願前に最新の受験案内で確認してください。
18歳未満で合格した場合、原則として18歳の誕生日から大学入学資格としての効力が生じます。ただし、誕生日を迎える前でも、その年度内(3月31日まで)に18歳になるのであれば、大学受験の出願は可能とされています。
高卒認定 と 通信制高校、比較表
| 高卒認定試験 | 通信制高校 | |
|---|---|---|
| 最終学歴 | 「高等学校卒業」にはならない | 卒業すれば「高等学校卒業」になる |
| 得られるもの | 大学・専門学校等の入学資格 | 高校卒業資格そのもの |
| 在籍・通学 | 不要(試験に合格すればよい) | 3年以上の在籍、レポート・スクーリング・テストが必要 |
| 期間の目安 | 科目数・学習ペース次第で数か月〜1年程度のことも | 最短でも卒業まで3年(転入の場合は在籍期間が通算されることが多い) |
| 費用の傾向 | 受験料が中心で比較的低コスト | 就学支援金の対象。学校・コースにより実費に幅がある |
| 人との関わり | 基本的に個人での学習・受験 | 担任やスクーリングを通じた学校生活がある |
費用と期間だけを見ると高卒認定の方が軽く見えますが、「高校生活・部活動・スクーリングでの人との関わり」を失うという側面もあります。どちらが優れているかではなく、子どもが何を必要としているかで考える部分です。
大学進学・就職での扱い
高卒認定の合格者は、多くの採用選考や国家資格の受験資格において「高卒」と同等に扱われますが、これは制度上「高等学校を卒業した者と同等以上の学力がある」と認定されることによるものです。公務員試験についても、国家公務員採用一般職試験(高卒者試験)など「高卒程度」の区分で実施される試験があり、高卒認定の合格が受験資格につながる場合があります。ただし年齢要件や学歴要件の扱いは試験ごとに異なるため、志望する試験の受験案内で学歴要件の欄を確認してください。応募先が「高等学校卒業」を明確な条件にしている場合も、高卒認定で足りるかどうかを事前に確認しておくと安心です。
大学・専門学校への進学については、高卒認定は入学資格を得るための制度として広く使われています。ただし年齢要件(前述の18歳のルール)があるため、中学卒業後すぐに大学へ進みたい場合は、通信制高校に在籍しながら並行して大学受験対策を進める方が現実的なケースもあります。志望校がある場合は、高卒認定合格者の出願を受け付けているか、募集要項の受験資格の欄を早めに確認しておくと、直前になって慌てずに済みます。
どちらが向いているか、選ぶときの視点
- 「高校生活」や「学校とのつながり」が今の子どもに必要か。スクーリングや担任との関わりが、再登校とは別の形での安心につながることがあります。必要なら通信制高校が現実的です。
- 大学進学の時期を急ぎたいか。年齢要件はありますが、独学や通信講座のペースで進めたい場合、高卒認定の方が柔軟なことがあります。
- 費用を抑えたいか。高卒認定は受験料中心で軽くなりやすい一方、通信制高校も就学支援金の適用で実費を抑えられる場合があります。「年間の実質負担額」で比べてください。
- 迷ったら両方を並行して検討してよい。通信制高校に在籍しながら、大学受験の選択肢として高卒認定の情報も集めておく、という進め方も可能です。まずは資料請求や公式サイトで、それぞれの制度を具体的に確認するところから始めてください。
N高等学校
ネットを中心に、レポート提出・映像授業で学び進める通信制高校。オンラインで完結しながら、高卒資格の取得を目指せます。プログラミングやイラストなど、好きなことを深掘りできる部活動やコースも充実しています。ネットコースのほか、通学コースも用意されています。
通信制高校に在籍しながら高卒認定を目指す道もある
「どちらか一方に決めないといけない」わけではありません。通信制高校に在籍しながら、大学受験のスケジュールを前倒ししたい場合に高卒認定を並行して検討する、という進め方をする家庭もあります。逆に、すでに高卒認定に合格していても、学校生活や仲間との関わりを求めて通信制高校へ入り直す子もいます。
費用や期間だけでなく、「試験科目の免除」も併用を考えるときの材料になります。高等学校で修得した単位があれば、対応する高卒認定試験の科目が免除される制度があり、通信制高校に在籍しながら、まだ修得していない科目だけを高卒認定で受験する、という進め方もできます。免除に必要な単位数や対象科目は入学年度によって異なるため、詳細は出願前に文部科学省の受験案内で確認してください。
また、高卒認定の受験を途中でやめても、それまでに合格した科目が無駄になることはありません。一度合格した科目は記録に残り、後日残りの科目に合格すれば合格者になれます(ただし全ての科目の免除だけで合格者になることはできず、最低1科目は受験して合格する必要があります)。通信制高校を転入・編入で変わる場合の単位の扱いは学校ごとの個別事情によるため、在籍校や転校先に直接確認してください。
どちらの道を選ぶにしても、最初の一歩は情報を集めることです。高卒認定については文部科学省の公式サイトで最新の実施要項を、通信制高校についてはいくつかの学校から資料を取り寄せて、コースや学び方を具体的に比較してください。子ども本人が「どちらの生活なら続けられそうか」を一緒に見ていくと、決めやすくなります。
よくある質問
高卒認定に合格すれば「高校卒業」になりますか?
なりません。高卒認定試験に合格すると「高等学校を卒業した人と同等以上の学力がある」と認められ、大学や専門学校への入学資格が得られますが、最終学歴が「高等学校卒業」になるわけではありません。最終学歴として高校卒業を得たい場合は、通信制高校を含むいずれかの高校を卒業する必要があります。
高卒認定はどのくらいの期間で取れますか?
試験は年2回実施されており、必要な科目すべてに合格すれば、早ければ半年から1年程度で取得できる場合があります。ただし科目数や本人の学習ペースによって大きく変わるため、断定はできません。最新の実施日程・科目は文部科学省の公式サイトで確認してください。
高卒認定は何歳から受けられますか?
受験する年度の終わりまでに満16歳以上になる方が対象です(すでに高校を卒業した方などは対象外)。高等学校に在籍しながらの受験も可能です。合格しても大学受験ができるのは18歳から、または年度内に18歳になる場合です。
就職やアルバイトで高卒認定は「高卒」として扱われますか?
多くの採用選考や資格試験で高卒と同等に扱われますが、応募先の企業や制度によって扱いが異なる場合があります。応募条件に「高等学校卒業以上」と明記されている場合は、高卒認定で足りるかどうかを事前に問い合わせておくと安心です。
専門学校への入学にも高卒認定は使えますか?
高卒認定の合格によって得られる大学入学資格は、多くの専門学校の入学資格としても扱われます。ただし学校・学科によって独自の要件を設けている場合があるため、志望する専門学校に直接、高卒認定合格者を受け入れているか確認してください。
高卒認定を目指すのを途中でやめても、それまで合格した科目は無駄になりますか?
無駄になりません。一度合格した科目は記録に残り、後日残りの科目を受験して全科目に合格すれば合格者になれます。ただし全ての科目の免除だけで合格者になることはできず、最低1科目は受験して合格する必要があります。進路を変える場合も、それまでの合格科目を踏まえて次の道を考えられます。
通信制高校に在籍しながら、高卒認定試験の科目免除は使えますか?
使える場合があります。高等学校で修得した単位があれば、対応する高卒認定試験の科目が免除される仕組みがあり、免除に必要な単位数や対象科目は入学年度によって異なります。通信制高校に在籍しながら、まだ修得していない科目だけを高卒認定で受験する、という進め方も可能です。詳細は出願前に文部科学省の受験案内で確認してください。
高卒認定と通信制高校は、どちらか一方が正解というものではありません。子どもが何を必要としているかを基準に、まずは情報を集めるところから始めてみてください。
参考にした情報(2026年9月時点)
文部科学省 高等学校卒業程度認定試験(旧大学入学資格検定) /
文部科学省 高等学校卒業程度認定試験とは /
文部科学省 大学受験等について /
文部科学省 令和8年度高等学校卒業程度認定試験実施要項 /
文部科学省 試験科目の変更等について(令和8年度から「情報」追加) /
文部科学省 高卒認定試験に関するよくある質問(科目免除・合格科目の扱い) /
人事院 国家公務員採用一般職試験(高卒者試験)
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